診断キャラたちの裏話 第4話:すべてを癒す心、アルパカメイジ

診断キャラ裏話

テラ・アニマの物語へ、ようこそ。 これまでの物語では、国や信念のために剣を振るう者、そして好奇心のままに世界を駆け巡る冒険家をご紹介してきました。

しかし、どんなに屈強なパーティにも、傷つき、疲弊する時は必ず訪れます。そんな時、仲間たちの心と体を優しく包み込む、木漏れ日のような存在がいます。

シリーズ第四話の主役は、レオのパーティに欠かせない心優しきヒーラー――**癒しの「アルパカメイジ」**です。

優しさは、強さ。パーティの心臓

「もう!無茶しちゃダメですよ!」

仲間が傷つくたび、少し困ったように眉を下げながらも、その手からは誰よりも温かい光があふれ出す。それが、白魔道士アルパカメイジです。 彼女の役割は、傷を癒すことだけではありません。常に張り詰めているレオの心を解きほぐし、暴走しがちなフェネックやウリボウをなだめ、パーティ全体の調和を保つ、まさに「心臓」とも言える存在です。

おっとりとした性格で、一見すると戦いには不向きに見える彼女が、なぜ危険な冒険の旅に身を投じることになったのでしょうか。その答えは、彼女の生まれ故郷にあります。

万病を癒す「聖なる泉」の村

大陸の高峰に抱かれた、人里離れた穏やかな高原。そこには、どんな病や怪我も癒すと言われる「聖なる泉」が湧き出ており、アルパカメイジの故郷の民は、代々その泉を守りながら静かに暮らしていました。

泉の祝福を受けて生まれた彼女は、幼い頃から、傷ついた生き物の痛みを自分のことのように感じ取る、不思議な共感能力を持っていました。

ある嵐の夜、巣から落ちて翼を折った一羽の小鳥を見つけます。泉の水を飲ませても、小鳥は弱っていくばかり。「助けたい」――その一心で小鳥を抱きしめた瞬間、彼女の手からまばゆい光があふれ出し、小鳥の翼はみるみるうちに元通りになったのです。 生まれ持った癒やしの力が、本当の意味で開花した瞬間でした。

旅立ちの決意

村にいれば、平和で、穏やかな一生を過ごせたかもしれません。しかし、彼女の運命を変えたのは、村を訪れた一人の旅人でした。 旅人は語ります。世界の広い範囲で、原因不明の「呪い」が広がり、多くの人々が苦しんでいること。それは、泉の水や通常の回復魔法では癒すことのできない、心の病に近いものであることを。

「私のこの力が、村の外で苦しんでいる人たちの助けになるかもしれない…」

村人たちの心配を振り切り、彼女は生まれて初めて、故郷の高原を降りる決意をします。それは、ただ優しく、流されるだけではない、彼女の中に秘められた**「すべての心を癒したい」**という、強く、気高い意志の表れでした。

そして、旅の途中で出会ったのが、レオたちです。 完璧な鎧の奥に深い悲しみを隠す騎士、レオ。故郷を持たず、刹那的に生きる冒険家、フェネック。彼らの心に触れた時、アルパカメイジは確信します。この仲間たちと共にいることこそが、世界を蝕む「呪い」の正体に近づく道なのだと。

いつもパーティの後ろで優しく微笑む彼女ですが、その瞳の奥には、誰よりも強く、揺るぎない芯が通っています。

さて、そんなパーティの「光」である彼女とは対照的に、影から仲間を支える、もう一人の魔法使いがいましたね。 次回は、素直じゃないけれど、本当は仲間思い?な、**気まぐれ「クロネコウィッチ」**の物語。彼女がいつも一人でいる理由とは…?

どうぞ、お楽しみに!

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