診断キャラたちの裏話 第14話:何もしないという悟り、パンダジオ

pandageo 診断キャラ裏話

テラ・アニマの物語へ、ようこそ。 前回は、尽きることのない探求心で、世界を少しだけ幸せにしようと奮闘する研究家「ハムケミスト」の物語をお届けしました。彼が、世界のあらゆる「なぜ?」を解き明かすことで真理に近づこうとするならば、今回ご紹介するキャラクターは、その正反対。ただ、あるがままを受け入れることで、世界の理(ことわり)と一体化する、大いなる賢者です。

シリーズ第十四話の主役は、ヒノモト皇国の奥深く、仙人が住むと伝わる竹林の主――**のんびり「パンダジオ」**です。

その存在こそが、教えとなる

パンダジオは、教えを説きません。書物を読むことも、難しい議論を交わすこともしません。 彼の一日は、とてもシンプルです。朝露に濡れた笹を食べ、眠くなったら昼寝をし、風が竹林を揺らす音に、ただ耳を澄ます。

「急がず、比べず、争わず」

それが、彼が体現する唯一にして最大の教えです。 ヒノ-ト皇国では、彼の存在は半ば伝説となっています。悩みを持つ者、道を求める者が彼の住む竹林を訪れても、彼は特別な言葉をかけたりはしません。ただ、黙って隣に座り、熱いお茶を一杯、差し出すだけ。 しかし、訪れた者たちは、笹の葉が揺れる音を聞き、彼のあまりにも穏やかな寝息を聞いているうちに、いつしか凝り固まっていた心が解きほぐされ、自分なりの答えを見つけて帰っていくのです。

彼にとって、世界とは理解するものではなく、ただ感じるもの。その存在そのものが、周りの者たちに「生きる上で本当に大切なことは何か」を思い出させてくれる、静かな道標なのです。

二人の求道者が彼に惹かれる理由

そんなパンダジオの元には、対照的な二人の武人が、それぞれの答えを求めて訪れます。

  • 忠犬サムライ「シバマル」 常に己を律し、武士としての義に生きるシバマルにとって、パンダジオと過ごす時間は、唯一、心の鎧を脱げる時間です。パンダジオは、シバマルの忠義を褒めることも、その生き方を問うこともしません。ただ、そこにあるがままの彼を受け入れるだけ。シバマルは、この静かな時間の中で、張り詰めた心をリセットし、明日また「義」のために剣を振るう力を得ています。
  • 拳法家「くまモンク」 厳しい修行によって、肉体と精神の極致を目指すくまモンク。彼にとって、パンダジオの存在は、理解を超えた巨大な問いそのものです。「何もしない」であれほどの境地に達している賢者を前に、自分の修行は正しいのか、と彼は自問します。答えを求めて問いかけても、パンダジオはただ笹を差し出すだけ。その禅問答のようなやり取りの中に、くまモンクは、力だけではない、真の「強さ」のヒントを探し続けています。

なぜ、彼はそこにいるのか

パンダジオがいつからその竹林にいるのか、誰も知りません。 ある伝説では、彼はかつて、ヒノモト皇国を揺るがすほどの、偉大な武人だったと言われています。しかし、争いの虚しさを悟り、すべてを捨てて竹林に隠棲したのだ、と。 またある伝説では、彼は竹林そのものの化身であり、テラ・アニマの創世から、ただ静かに世界の移ろいを見守り続けているのだ、とも。

真実は、笹の葉を揺らす風の中。彼自身が、その答えを語ることは、おそらく永遠にないでしょう。

何もしないことで、すべてを為す。パンダジオの物語、いかがでしたでしょうか。

さて、そんな静寂の賢者とはまさに対照的! 考えるよりも先に体が動いてしまう、あの元気いっぱいの野生児の物語が、次回、ついに登場です。 どうぞ、お楽しみに!

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