診断キャラたちの裏話 第13話:世界を幸せにする探求心、ハムケミスト

hamchemist 診断キャラ裏話

テラ・アニマの物語へ、ようこそ。 前回は、ルールを凌駕する閃きで、どんな困難もスマートに切り抜ける魔法剣士「コンすけ」の物語をお届けしました。彼の知性が「最短ルートを見つけ出す鋭さ」であるならば、今回ご紹介するキャラクターの知性は、一つのことを深く掘り下げる「どこまでも広がる探求心」です。

シリーズ第十三話の主役は、レオたちが暮らすアストリア王国が誇る、若き天才錬金術師――**研究家「ハムケミスト」**です!

「なぜ?」から始まる、終わらない冒険

彼の口癖は「なるほど、つまりこうなっているのか!」。 アストリア王国の首都にある、世界中の知識が集まる大図書館。その片隅にある彼の研究室は、いつも奇妙な色の煙や、不思議な匂いで満ちています。

ハムケミストにとって、世界は巨大な謎解きパズルです。道端に咲く花の成分は?この鉱石はなぜ光るのか?魔法は一体どんな理屈で発動するのか?尽きることのない「なぜ?」を追い求め、物事の仕組みを解き明かすことこそが、彼の最大の喜びなのです。

しかし、彼がただの知識欲の塊ではないことを、周りの人々は知っています。彼の研究はいつも、その先にいる「誰か」を助けることに繋がっているからです。

知識の限界と、錬金術への道

ハムケミストは、元々、魔法学園で将来を嘱望された秀才でした。しかし、彼の運命を変えたのは、幼い頃に親友が罹った、原因不明の病でした。 国中から集められた最高位の神官や魔道士でも、その病を癒すことはできませんでした。書物に書かれた知識、教えられてきた魔法には「限界」がある。その事実を突きつけられた彼は、無力感に打ちひしがれます。

「既存の知識で救えないなら、新しい答えを、この手で創り出すしかない」

彼は魔法学園を去り、誰も見向きもしなかった古い学問、「錬金術」の道へと進みます。それは、世界のあらゆる物質を理解し、分解し、そして再構築することで、新たな可能性を生み出す、禁断の領域にさえ近い学問でした。

失敗から生まれた、最高のひまわりの種

来る日も来る日も、研究に没頭するハムケミスト。彼の当初の目標は、どんな病も癒すという伝説の万能薬「エリクサー」を完成させることでした。

しかし、ある日の実験は、大失敗に終わります。釜から出来上がったのは、何の薬効もない、ただのネバネバした液体。落胆した彼が、その液体を窓辺に置いてあったひまわりの種の上にこぼしてしまった、その時でした。 種はまばゆい光を放ち、今まで嗅いだこともないような、甘く香ばしい匂いを放ち始めたのです。

恐る恐るその種を口にしたハムケミストは、あまりの美味しさに飛び上がりました。 それは、ただ美味しいだけではありません。栄養価も満点で、たった一粒で一日の疲れが吹き飛ぶような、魔法の種だったのです。

彼は、その「失敗作」の種を、お腹を空かせていた街の子供たちに配りました。種を頬張り、満面の笑みを浮かべる子供たちの顔を見た時、彼は気づきます。 世界を救うような偉大な発明だけが、すべてではない。自分の知識は、目の前にいる誰かの、ささやかな笑顔のためにも使えるのだと。

この出来事以来、彼の研究室の扉は、いつも開け放たれています。 「ちょっとしたケガに効く塗り薬が欲しい」「栄養満点の保存食を作ってほしい」 街の人々の小さな願いに、彼は喜んで応えます。困っている人を放っておけない、お人好しな彼の性格は、この「失敗から生まれた最高のひまわりの種」の経験から来ているのです。

壮大な探求心と、目の前の誰かを思う優しさ。二つを併せ持つハムケミストは、今日も白衣をまとい、世界を少しだけ幸せにするための研究を続けています。

さて、次回はそんな彼とは対照的に、難しいことは考えず、ただ自然体でのんびりと生きる、あの賢者の物語です。 どうぞ、お楽しみに!

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