テラ・アニマの世界へ、ようこそ。 これまで、この世界に生きる20人の個性豊かなキャラクターたちの物語を紡いできました。彼らの出会いや絆、それぞれの過去…。
そして、その締めくくりとして、神秘の預言者アルマジロラクルが見た、不吉な未来のビジョンをお伝えしました。
北の星が輝きを失う時、凍てついた大地より、影の城が天を衝く。 玉座より目覚めしは、古の『魔王』。その吐息は、世界を蝕む心の呪い…
今日から始まる新シリーズ「異世界転生キャラたちの冒険」では、ついに、その予言が現実のものとなり始める物語を描いていきます。 これは、遠い世界の英雄譚ではありません。あなたが診断で出会った、あのキャラクターたちが、まさに今、直面しようとしている運命の物語なのです。
アストリア王国に広がる、見えざる異変
アルマジロラクルの予言から、数ヶ月が過ぎた頃。 テラ・アニマ大陸の中央に位置する、秩序と栄光のアストリア王国は、一見すると平和そのものでした。活気あふれる市場、行き交う人々の笑顔…。
しかし、守護騎士であるレオは、この国の空気に、形容しがたい「淀み」のようなものを感じ始めていました。
きっかけは、些細なことでした。 些細なことで激昂する人々。街角で増えた、根拠のない噂話やいがみ合い。そして何より、人々の瞳から、かつてあったはずの輝きが、少しずつ失われているような気がするのです。まるで、目に見えない灰色の霧が、人々の心をゆっくりと覆っていくように…。
「気のせいだろうか…」
レオがそう思い悩んでいた矢先、王城に衝撃的な報告がもたらされます。 王国の辺境にある村々で、人々が次々と原因不明の**「無気力症」**に陥っている、というのです。それは、ただ怠けているのとは違う、まるで生きる希望そのものを失ってしまったかのような、深い昏睡状態に近い症状だといいます。
「世界を蝕む心の呪い」――アルマジロラクルの言葉が、レオの脳裏をよぎりました。
王からの密命、そして仲間たちの決意
レオは、国王から密かに呼び出されます。 「レオよ、この異変の正体を突き止めてほしい。公にすれば、民の不安を煽るだけだ。これは、王家守護騎士団の中でも、最も信頼するそなたにしか頼めぬ任務だ」
国王の苦悩に満ちた表情に、レオは迷わず頷きました。 「御意。このレオ、必ずや原因を究明し、民の心を取り戻してご覧にいれます」
しかし、レオはこの任務に、一人で臨むつもりはありませんでした。 彼には、困難を共に乗り越えてきた、かけがえのない仲間たちがいます。
- アルパカメイジ: 彼女の癒やしの力は、人々の心を蝕む「呪い」に対して、何か特別な効果を発揮するかもしれない。
- フェネック&コンすけ: 辺境の村々の地理や、奇妙な噂話に関する情報収集なら、彼らの右に出る者はいない。
- クロネコウィッチ: 原因不明の現象には、未知の魔法が関わっている可能性がある。彼女の魔導の知識が必要になるだろう。
レオが仲間たちに王からの密命を打ち明けると、彼らはいつものように、それぞれのやり方で応えました。
「レオさんが行くなら、私も行きます。苦しんでいる人がいるなら、放っておけません」(アルパカメイジ) 「辺境の村だって?ちょうど面白いお宝の噂を聞いたところなんだ!一石二鳥じゃないか!」(フェネック) 「やれやれ、また面倒事に巻き込まれるのか。まあ、退屈しのぎにはなるか」(コンすけ) 「…別に、あんたのためじゃない。この『呪い』とやらの正体、ちょっと興味があるだけ」(クロネコウィッチ)
こうして、レオたち5人のパーティは、アストリア王国に忍び寄る影の正体を突き止めるため、王都を後に、最初の目的地である辺境の村へと、静かに旅立ったのです。
彼らはまだ知りません。この旅が、やがてテラ・アニマ全土を巻き込む、魔王との長き戦いの始まりとなることを…。
いよいよ始まった、レオたちの冒険。 彼らが辺境の村で目にするものとは?そして、予言された「北の魔王」の影は、どこまで迫っているのでしょうか。
次回、「異世界転生キャラたちの冒険 第2話:沈黙の村と、呪いの欠片」 どうぞ、お楽しみに!

