診断キャラたちの裏話 第6話:夢見る瞳に映るは星屑、ユニコーンサモナー

unicorn-summoner 診断キャラ裏話

テラ・アニマの物語へ、ようこそ。 これまでに、レオを中心とした個性豊かな冒険者パーティのメンバーをご紹介してきました。彼らは、それぞれの過去を背負いながらも、運命に導かれて共に旅をしています。

しかし、広大なテラ・アニマには、まだ彼らと出会っていない、多くの物語の主役たちがいます。

シリーズ第六話でご紹介するのは、そんな一人。遠いアストリアの騎士に憧れを抱き、いつか会える日を夢見る、純粋な心の持ち主――**夢見る「ユニコーンサモナー」**です。

夢と現実のあわいを生きる、心優しき少女

彼女が瞳を閉じれば、そこは満天の星空。彼女が歌を口ずさめば、虹色の蝶が舞い踊る。 ユニコーンサモナーは、現実の世界よりも、心の中に広がる壮大な物語の世界を、何よりも大切にしているロマンチストです。

少し天然で、現実的な計算はちょっぴり苦手。周りから見れば、危なっかしい夢見がちな少女かもしれません。しかし、彼女のその純粋すぎるほどの「信じる心」こそが、テラ・アニマでもごく一部の者にしか扱えないと言われる、幻獣召喚の魔法を可能にしているのです。

孤独が生んだ、奇跡の魔法

彼女の故郷は、一年中深い霧に覆われた「霧の谷」。 その谷では、人々の夢や空想が、霧を纏って束の間だけ姿を現すと言われています。きらめく羽を持つグリフォン、月の光を浴びて輝く妖精たち…。しかし、それらは夜が明ければ消えてしまう、儚い幻にすぎません。

谷でたった一人、静かに暮らしていた彼女にとって、その幻の生き物たちは、唯一の友達でした。 「どうか、消えないで。ずっと一緒にいたい」 来る日も来る日も、彼女はそう強く、純粋に願い続けました。

そして、ある満月の夜、奇跡が起こります。 彼女の強い想いに応えるように、目の前に現れた幻のユニコーンが、朝になっても消えなかったのです。友達が欲しいと願う彼女の心が、夢と現実の境界を打ち破り、幻をこの世界に繋ぎ止める「召喚術」として開花した瞬間でした。 彼女の魔法は、敵を打ち倒すための力ではなく、孤独な心が、友達を求めて生み出した、優しい奇跡なのです。

物語の王子様への、淡い憧れ

そんな彼女が、なぜ故郷の谷を出ることを決意したのでしょうか。 きっかけは、谷を通りかかった一人の吟遊詩人でした。詩人が歌って聞かせた、遠いアストリア王国の物語。民を守るため、その身を盾にして戦う、若き守護騎士「レオ」の英雄譚。

それは、彼女が心の中でずっと夢見てきた、物語の中の王子様そのものでした。 「本当の騎士様が、本当にいるんだ…!」

レオという存在は、彼女にとって、初めて心惹かれた「現実世界」の輝きでした。 彼に会いたい。彼が守る世界を、この目で見てみたい。 その淡い憧れは、いつしか彼女を谷の外へと誘う、強い原動力となります。幻の友達であるユニコーンと共に、彼女はまだ見ぬ王子様を探す、人生で初めての「現実の冒険」に旅立ったのです。

夢と現実、二つの世界を繋ぐ力を持つユニコーンサモナー。 彼女がレオと出会う時、その純粋な心は、一体どんな奇跡を起こすのでしょうか。

さて、レオに憧れる者がいれば、彼をライバルとして強く意識する者もいます。 次回は、誇り高き小さな竜騎士、**飛翔ドラグーン「リルドラ」**の物語。彼がなぜ、そこまで「大陸一」の称号にこだわるのか、その理由に迫ります。

どうぞ、お楽しみに!

タイトルとURLをコピーしました